ごきげんよう、まさきちです。
みなさんも一度くらいは、「何で学校に行って勉強しなければいけないのだろう」と思ったことがあるのではないでしょうか。
僕の場合は、その疑問に答えてくれた先生が中学校のときにいました。
今回は、その先生が僕たち中学生に話してくれた内容を紹介します。
学校に行って勉強する意味
先日、嫁さんが中学生の子どもを持つ職場の同僚のUさんから相談を受けました。
Uさんの娘さんが、Uさんに聞いてきたそうです。
「なんで学校に行って勉強せんばいけんと?」
Uさんは良い答えが見つからず、「立派な大人になるため」とありきたりな回答をしました。
すると娘さんは、素っ気なく「そうなんだ」とだけ言ったそうです。
Uさんはそのことがずっと気になっていたそうで、何と答えれば良かったのかな、と嫁さんに相談したということでした。
しかし相談された嫁さんも気の利いたことが言えなかったと残念がっていました。
僕は嫁さんからその話を聞いて、中学のときに英語のN先生から聞いた話を思い出しました。
N先生は『心の畑』に例えて話してくれました。
心の畑を耕すため

「なんで学校に行って勉強しなければいけないか?というと、それは『心の畑を耕す』ためです。
きみたちが将来、どんな仕事をしてどんな人物になるのか、今はわかりません。
今は将来のためにいろいろな経験を積んでおくための時間です。
いろいろな経験とは、勉強することや、部活をやることや、集団で生活することです。
それらを経験することで、『心の畑を耕す』ことができます。
学校でいろいろな経験を積むうちに、得意なことや苦手なこと、好きな人や嫌いな人、やりたいことややりたくないことがわかってきます。
学校では、苦手な教科も勉強しなければならないし、やりたくない日課もやらなければいけないし、嫌いな人とも毎日会わなければいけません。
そういう経験も、『心の畑を耕す』です。
そして将来、きみたちにやりたいことができたとき、ずっと耕してきた心の畑に、『やりたいことの種』をまくのです。
高校に行きたい種、大学に行きたい種、大企業で働きたい種、公務員になりたい種、ほかにもどんな種でもまくことができます。
今、心の畑をちゃんと耕していたら、どんな『やりたいことの種』でもすぐにまけます。
大人になってから心の畑を耕すこともできますが、そのときは今よりもっと力が必要だし、時間もかかります。
中学生のきみたちが今できることは、学校に来て、勉強したり部活をすることだけです。
今しかできない経験をたくさん積んで、心の畑を一生懸命に耕してください」
先生の話にとても納得
N先生は大筋でそういう話をしてくれました。
記憶があいまいな部分や細かい部分は、僕の解釈で補完しています。
N先生が「なんで学校に行って勉強しなければいけないか?」について話してくれたきっかけは覚えていません。
N先生は英語が担当なので、日本国内だけで生活する分には必須ではない英語を勉強する意味を伝えたくて、話してくれたのかも知れません。
僕は学校に行って勉強することにそれほど疑問を持ったことはありませんでしたが、N先生の話にとても納得したことを覚えています。
Go for broke!

余談ですが、N先生の口癖は「Go for broke!(当たって砕けろ)」でした。
N先生の質問に、僕たち生徒が「わかりません」と言うことは許されず、絶対に何か答えなければいけませんでした。
答えが間違っていたら恥ずかしいなと思って生徒がモジモジしていると、「ゴゥフォブロゥク!」と勢いよく催促されるのがお約束でした。
僕を含む一部の男子の間では、くだらないことをするとき「ゴゥフォブロゥク!」とN先生の口真似をして急かすのが静かなブームでした。
そして今でも、僕の座右の銘の一つになっています。
今までやってみなければわからない問題に直面したときは、「Go for broke!」で対応してきました。
うまくいったときもそうでもないときもありましたが、「当たって砕けろ精神」は潔い感じがしてとても好きです。
今も昔も子供が勉強する意味は同じ
嫁さんは、僕が話したN先生の『心の畑』の話をUさんに話しました。
Uさんは、その話を娘さんにしたそうです。
Uさんは「わたしの話を興味深そうに聞いてくれていた」と、嫁さんに感謝しながら伝えました。
僕が子供のころに過ごしていた時代と今では、教育環境がだいぶ変わっていると思います。
しかし子供が学校に行って勉強する意味は、それほど変わっていないのではないでしょうか。
N先生の話が、Uさんの娘さんにも良い影響を与えることができたら良いなと思っています。
以上、「なんで学校に行って勉強しなければいけないかに答えてくれた先生の話」でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
コメント
初めまして〜まさきちさん^^読ませていただきました。
今までなんで勉強しなきゃならないのかの答えがやっと見つかりました!!
もう大人の年齢ですが、今後も私の「心の畑を耕す」ように成長し続けていきたいと感じました♬素敵な記事をありがとうございました^^
とこさん、コメントありがとうございます。
僕の記事がとこさんのお役に立ててうれしいです。
N先生は僕が子どものころに尊敬していた数少ない大人でした。
英語が好きになれたのもN先生のおかげです。
大人になっても「心の畑」は耕していけるので、お互いに成長を続けていきましょう。
またの訪問をお待ちしています。