誰も悪くないのに嫁さんをなだめながら帰る事態になってしまった話

助手席 スマホ日常

ごきげんよう、まさきちです。

風が冷たい冬の夜でした。

嫁さんと近所のファミレスで食事したあと、車に乗って帰ろうとしていたときに起きた出来事です。

今回は、不運が重なったせいで誰も悪くないのに嫁さんが不機嫌になってしまった話です。

親切な若い男性が見たものは

僕の車はファミレスの入り口正面にある身障者用の駐車スペースに、前向きで停めていました。

僕が運転席に移乗して、車椅子をたたんでいるときです。

「お手伝いしましょうか?」

声がした方を見たら、たたんだ車椅子の後ろに、派手な色のダウンジャケットを着ている20代後半くらいの若い男性が立っていました。

車椅子で乗り降りしていると、たまに親切な人から声をかけてもらいます。

車の移乗では手伝ってもらわなくても大丈夫ですが、本当にうれしく思います。

そのときも、いつものように「ありがとうございます。大丈夫です」と、感謝の気持ちを込めながら笑顔で言いました。

若い男性も笑顔で「そうですか」と言うと、僕の車椅子から離れて店の入り口に向かいました。

礼儀正しい若い男性は、僕の横を通るときに頭を軽く下げたのですが、そのとき助手席に人がいることに気づきました。

若い男性の「あっ」みたいな表情を僕は見てしまいました。

運転席のドアは全開ですので、車内がファミレスの照明に照らされて見渡せたのだと思います。

助手席に乗っとって何の悪かとや!

助手席には嫁さんがスマホをいじりながら、ふんぞり返って座っていました。

若い男性は友人と来ていたようで、「なんやw 人が乗っとったぞ」みたいなことを友人に言いながら、店内に入っていきました。

若い男性とその友人は、障害者が一人で大変みたいだから手伝おうとしてくれたのだと思います。

ところが助手席には誰かいて、障害者を手伝いもしないでスマホをいじっていました。

それで思わず、「なんやw」が出たのではないかと推測します。

しかしその「なんやw」にカチン!ときたのが嫁さんでした。

もちろん若い男性は友人に言ったのですが、嫁さんはまるで自分に言われたように感じたのでしょう。

しかも友人が店内に入る前にチラッと振り返って僕たちを見たものですから、嫁さんのイラつき度はMAXです。

「なんやってなんや! 乗っとって何の悪かとや!」

ちょっと口は悪いですが、嫁さんのお怒りはよくわかります。

若い男性が「なんやw」と友人に言った気持ちもよくわかります。

友人が振り返って見たことも、悪気があったわけではないでしょう。

ここまで登場人物に悪人は一人もいません。

嫁さんをなだめすかしながら帰宅

僕は頚髄損傷なので、日常生活でできないことがたくさんあります。

嫁さんの大きな助けを借りて、何とか人並みに暮らしています。

そんな僕が嫁さんの助けを借りずにできることの一つが、車椅子の積み込みを含めた車の移乗動作です。

僕が一人でできることを嫁さんは手伝いませんし、僕も手伝ってもらおうとは思いません。

だから、嫁さんが助手席でふんぞり返ってスマホをいじっていても、僕たち夫婦の間では何ら問題がなかったのです。

しかし通りがかりの若い男性が、そんな事情を知る由(よし)はありません。

僕は嫁さんをなだめるつもりで「まあまあ、あのお兄ちゃんも悪気があって言うたわけじゃなかさ」と若い男性に理解を示したら、「わたしが悪かって言うと?!」と怒りの矛先がこっちに向かってきました。

おーこわ。

そう言えば、嫁さんは善意でしたりしなかった言動を悪いように受け取られることがものすごく嫌いでした。

「うんにゃ、ほなちゃんは1ミリも悪ぅなかよ」

憤懣(ふんまん)やるかたないといった様子の嫁さんをなだめすかしながら、僕は家路を急いだのでした。

以上、「誰も悪くないのに嫁さんをなだめながら帰る事態になってしまった話」でした。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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