飲酒運転で事故起こして障害者だから許しては都合良すぎと思った話

飲酒運転ダメ!ゼッタイ!日常

ごきげんよう、まさきちです。

ある車椅子の障害者が飲酒運転で事故を起こし、免許取り消しの処分が下りました。

免許取り消し処分の取り消しをお願いする減刑嘆願書に署名してくれと依頼がありました。

今回は、その減刑嘆願書に書かれた一文が気に入らずに依頼を断ったという話です。

知り合いからあるお願いの電話が

だいぶ昔の話です。

ある日、知り合いのTさんから電話がかかってきました。

Tさんは先天性の脊髄の病気で、車椅子で生活している気の好いおじさんです。

家業の手伝いをしながら、障害のある仲間とバリアフリー推進活動をがんばっていました。

僕の所属しているグループと一緒に何度か活動したこともあります。

そして僕が当時やっていたあまり大っぴらに言えない副業の一番のお客さんでもありました。

ひとしきり雑談を交わしたあと、Tさんはちょっとあらたまった感じになって言いました。

「実は、まさきちくんにお願いがあるとやけど」

Tさんはそう切り出すと、“お願い”の内容を話し始めました。

減刑嘆願書に署名してくれんやろか

Tさんと親しいKさんが交通事故を起こしたそうです。

Kさんは上半身がマッチョな脊損で、やはり車椅子生活者です。

僕もKさんを知っていましたが、Tさんほど親しくはありません。

そんなKさんが飲酒運転して、事故を起こしたのでした。

被害者がいたのか、どういう事故だったのか詳しい状況は忘れてしまいましたが、とにかくKさんはその事故を起こしたせいで、免許取り消し処分を受けるということでした。

そこで、Kさんと親しくしているTさん達が、Kさんの危機を救うべく立ち上がったそうです(精神的な意味で)。

Kさんの危機を救う方法は、減刑嘆願書の署名を集めて、免許取り消し処分の取り消しをお願いするというものでした。

そこまで話したあと、Tさんが「まさきちくんもその減刑嘆願書に署名してくれんやろか」と言いました。

僕はあっさりと断りました。

お願いを断ったらガチャ切りされる

Tさんは当然協力してもらえると思っていたようで、僕が「署名しません」と言ったとき、一瞬絶句したあとひどくうろたえていました。

たぶん僕の前に電話をかけた人みんなからは快く賛同してもらったんでしょうね。

そして気色(けしき)ばんだ声で、「まさきちくんも車椅子なら免許の大切さはわかるやろう。運転できんごとなったら生活に困るやないね」と言いました。

「ええ、免許の大切さをよく知っているので、僕は飲酒運転なんか絶対にしませんよ」

僕はそう答えました。

それから二言か三言やり取りしましたが、僕の気持ちが変わるわけはありません。

すっかり感情的になったTさんから、「まさきちくんにはもう頼まん!」と怒鳴られて乱暴に電話を切られてしまいました。

思惑どおりにいかなかったといってガチャ切りとはTさんも大人げありません。

僕は舌の根本まで出ていた「Kさんの自業自得じゃね?」を我慢して最後まで言わなかったのに。

障害があるので特別に許しては都合良すぎ

僕はTさんが読んでくれた減刑嘆願書の、「Kさんには障害があるので特別に許してやってください」みたいな一文が特に気に入らなかったんですよね。

障害者は免許取得時に健常者よりだいぶ優遇されています。

幸いなことに僕は今まで人身事故を起こしたことがありませんが、もし今後、負傷者に救命処置が必要な事故を起こしてしまっても、正直言って何もできません。

車椅子の上でオロオロしながら、誰かが僕の代わりに負傷者を助けてくれるのを待つだけです。

だから障害者は事故を起こさないように、健常者よりさらに慎重に運転するべきだと考えています。

ちょっときれいごとに聞こえますが、僕はずっとそう思って安全運転を続けてきました。

もちろんいくら気をつけて運転していても、人間のやることですから、「うっかり速度が出ていた」「うっかり一時停止を見落とした」などはあると思います。

しかし「うっかり飲酒運転していた」だけは絶対にありません。

逆に、自分の決心次第で飲酒運転だけは確実に防げるということでもあります。

そういう思いから、自分でお酒飲んでハンドル握って事故起こしといて「障害があるので特別に許して」はあまりにも都合が良すぎると思って気に入らなかったのでした。

障害を理由に処分が取り消されたら逆差別

減刑嘆願書はTさんたちがKさんのためにと思って始めたようですが、日ごろの活動で「障害を理由に差別をしないで!」と訴えている人が一番やってはいけないことだと思いました。

障害を理由に処分が取り消されたら、それこそ逆差別ではありませんか。

その後、Kさんがどういう処分を受けたのかは知りません。

お上のお達しどおりの処分になったのか、Tさん達の友情が功を奏して何とか処分を免れたのか。

Tさんとは電話で話してから数か月後にバリアフリー関連の集まりで会いましたが、ほぼ知らんぷりされてしまいました。

以前は、会えばしょーもないエロ話でいつも盛り上がっていたんですけどね。

それ以降、僕もいろいろあって、Tさんと会う機会はありませんでした。

今思うと、僕ももう少し言い様があったなと反省はしますが、後悔はしていません。

もし同じような署名を頼まれても、やっぱりまた断ると思います。

飲酒運転ダメ! ゼッタイ!

以上、「飲酒運転で事故起こして障害者だから許しては都合良すぎと思った話」でした。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

日常
WEBまさ

コメント

  1. こばみち より:

    こんばんは、こばみちと申します。
    ランキングから来ました。
    飲酒運転は絶対にしません。
    20年前、30年前は検問していなければと当たり前に乗っていた時期の事を考えれば怖いですね。刑もいまは、実刑になりますし。

    • まさきちまさきち より:

      こばみちさん、コメントありがとうございます。
      おっしゃるように昔は飲酒運転に対する意識が低かったですよね。
      子供のころ友達の父親が飲酒運転で死亡事故を起こして刑務所に入っていました。
      飲酒運転の怖さを子供のときに思い知れて良かったと思います。
      これからもお互いに気をつけて運転していきましょうね。
      またの訪問をお待ちしています。

  2. ひこ太郎 より:

    はじめまして。
    検索でこちらのブログを知り、記事を読ませていただきました。
    昨今の障害者は権利意識の強い人が多く、言葉は良くないですが障害を「免罪符」にして健常者を逆差別する人が多いように感じております。仰る通り、飲酒運転に健常者と障害者の区別はないと思います。障害者だから法を犯しても許されても良いという思考は、障害者と健常者の壁を作り、共存していくのを難しくするのではないでしょうか。あなたのような障害者には健常者も喜んで手を貸すでしょうし、障害者、健常者の壁なく一緒に仕事ができると思います。

    • まさきちまさきち より:

      ひこ太郎さん、コメントありがとうございます。
      そうですね、ひこ太郎さんのおっしゃる通りだと思います。
      確かに一部の障害者には障害を「免罪符」のように都合よく利用している人がいました。
      残念ですがそういう意識を持った障害者がいるのは事実です。
      これからもどうぞよろしくお願いします。