24時間テレビが大好きな嫁さんの言い分は間違っていないと思う話

24時間テレビよもやま話

ごきげんよう、まさきちです。

嫁さんは「24時間テレビ」が大好きです。

一日目は遅くまで観て、二日目は朝早く起きて観ています。

今回はそんな嫁さんの「24時間テレビ」に対する言い分と僕の感想を書きたいと思います。

パラリンピックを放送しない日本テレビ

嫁さんは障害者や芸人たちが困難な企画に挑戦して、達成するまでの経過に興味があるようです。

目をうるうるさせながら、障害者ドラマを観たり出演者の挑戦を応援しています。

番組のフィナーレを飾る24時間マラソンでは、ランナーがなかなか到着しない中、延々と流れる『負けないで』や『でっかい宇宙に愛がある』をスタジオの皆さんと一緒に熱唱しています。

僕はアンチとまではいいませんが、『24時間テレビ』というか日本テレビの番組の運営姿勢に違和感を持っているので、嫁さんのようにまったく純粋な気持ちで『24時間テレビ』を観ることはできません。

『24時間テレビ』といえば昔から疑問視されている出演者の高額なギャラ問題がありますが、嫁さんは障害者にも良いこと(福祉車両や視覚障害者の情報機器、啓発活動の支援など)があるので、出演者にいくらかのお金をかけるのは仕方がない、という考え方です。

たしかに『24時間テレビ 愛は地球を救う』のロゴが入った福祉車両が、僕の街でもあちこち走っているのを見かけます。

それも『24時間テレビ』のおかげといわれればその通りです。

百歩譲っても24時間マラソンは意味不明

いずれにしても嫁さん的には誰かが困難に立ち向かい、頑張ってそれを成し遂げるストーリーに感動しているのであって、それをたっぷり見せてくれる『24時間テレビ』が大好きなようです。

たしかに僕も障害のある子どもたちが目標に向かって一生懸命に挑戦する姿を観ていたら、感動して泣けるときがあります。

『感動のゴリ押し』や『お涙ちょうだい』とも批判されますが、ほかの番組でもそういうことをしているので、『24時間テレビ』だけにそれを言うのはちょっとおかしいと思います。

あるいは障害者を『感動の道具』に使っているから叩かれているのでしょうか。

たとえ『感動の道具』であっても、一年に一度くらい障害者をテーマにした番組があっても良いんじゃないのとは思います。

『24時間テレビ』で「障害者を感動の道具に使うな!」というなら、NHKの『バリバラ』で「障害者を笑いの道具に使うな!」ともいわなければならなくなりますからね。

しかし24時間マラソンは、いくら考えてもやっぱり意味がわかりません。

わざわざ体をガタガタになるまで走らせて、ヘロヘロでゴールする姿を見せて、「さあ感動してください!号泣してください!」って、こんなのでどうやって感動しろというのでしょうか。

と思って横を見ると、嫁さんがボロボロ泣きながら感動しているではありませんか。

「ああ、こういう人たちのためにランナーは毎年頑張っているのね・・・」と納得した次第です。

テレビに映るときだけがんばる出演者

知り合いが『24時間テレビ』のボランティアをやったときの話です。

地方の放送局なので、名前はどこかで聞いたことある程度のお笑い芸人が担当の芸能人だったそうです。

そのお笑い芸人はカメラが回る直前の時間まで涼しい控え室でのんびりして、中継の時間がきたら募金箱を受け取るテントに出て、暑い中がんばってます風の演出をしていたということです。

ボランティアの知り合いは休むことなくずっとがんばっていたので、テレビの裏側を見たようで本当にがっかりしたといっていました。

しかし芸能人なんて程度の差こそあれそんなものではないでしょうか。

むしろカメラの前だけがんばるという正しい態度の芸能人ともいえます。

好感度を上げようとする芸能人

僕が10年以上前に観た『24時間テレビ』では、女性4人組アーティストのSPEEDが、重度障害者の女性と何かの企画を行ないました。

何をしたのか内容は忘れましたが、SPEEDの4人と障害者の女性は、企画を終えて別れるときにみんなでオイオイ泣いていたのは覚えています。

別れ際にSPEEDの誰かが、「またすぐに会いにくるね」ということを泣きながらいいました。

僕は感動しながら観ていたので、そのセリフをはっきりと覚えていました。

「番組で知り合って個人的な縁ができてよかったね」とも思いました。

ところが数年前に観た『24時間テレビ』で、SPEEDとその女性が感動の再会を果たすみたいな企画をやっていたのですが、女性が「あのとき会って以来だね」みたいなことをポロリと言ってしまいました。

僕は思わず「あれっきりやったんかい!」とテレビにツッコんでしまいました。

多忙なSPEEDがわざわざ障害者に会いに行くことなどないことは常識で考えればわかります。

それなら「またすぐに会いにくるね」などと、心にもないことをいわなければ良いのにと思いました。

カメラの前で、障害者を利用してつい好感度を上げようとしてしまうのは、売れないお笑い芸人も、一世を風靡したSPEEDも同じ、というお話でした。

あつまる募金は毎年平均10億円くらい

しかし一般人が一年間コツコツためた小銭を、一日のギャラ1千万円(推定)のアイドルがニッコニコで受け取っているチャリティー番組なんて、なかなかスパイスが効いていますよね。

年間平均10億円くらいの募金が集まるということです。

集まった募金は手数料など引かれることなく、全額ちゃんと然るべき活動に使われているそうです。

何かと批判の多い『24時間テレビ』ですが、そういう意味では嫁さんの言い分もあながち間違ってはいないと思っています。

それでもやっぱり、もし出演者全員がもらったギャラを全額募金したら、果たしてどれだけの募金額になるのかなぁ、すごい金額になるんだろうなぁと思ったりもします。

以上、「24時間テレビが大好きな嫁さんの言い分は間違っていないと思う話」でした。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

コメント

  1. manohiro より:

    Manohiroと申します。
    ブログランキングから訪問させて頂きました。

    >24時間テレビが大好きな

    感動あり

    涙あり

    チャリティー募金が10億円

    も集まるなら、

    これからも継続してほしい。

    また訪問します。

    • まさきちまさきち より:

      Manohiroさん、コメントありがとうございます。
      毎年24時間テレビの放送時期になると賛否で盛り上がりますよね。
      僕は日テレの運営姿勢はともかく(そこが大事なんでしょうけど)、
      マラソン以外の企画は観れば感動できるのでアリかなと思っています。
      日テレ的に24時間テレビはすごく稼げるコンテンツらしいので、
      ネットでいろいろ言われても継続していくんじゃないでしょうか。
      またの訪問をお待ちしています。